キャリア形成事例
 人事・教育制度を整備し、従業員のコミュニケ−ション能力が向上した事例
     
         従業100名  サービス業
【概要】
 レストラン、雑貨等の店舗に対し、店舗空間情報を提供し、人が集まる店舗環境づくりを提案している会社である。従業員個人の能力、人脈で会社の事業領域を拡大してきたが、会社規模が大きくなるなか、組織として徹底的な顧客思考に立ち、事業領域やサービスを実施していく必要があった。そのため経営方針の共有、人事制度、教育体系をしっかり構築する必要があった。

【対策】
1 経営方針を共有後、職種、レベルごとの人材像の定義を検討し、人材像を明確化した。
 
2 人事制度との関係においては、等級レベル共通の行動基準を設け、レベルごとの知識を明確にした。
  レベル能力及び昇格制度に中央職業能力開発協会が実施するビジネスキャリア制度も活用している。

3 5年ごとの中期経営方針に基づき、中期教育計画を作成し、年度別にレベルを合わせた教育方針を掲げ、実施した。研修内容は、業務と関連する知識研修の他、目標管理研修、コミュニケーション研修を多く取り入れている。

 なお、計画に基づく研修費用は、雇用能力開発機構の「キャリア形成助成金」を活用し、研修費用の一部を国から助成されている。


【結果】
 目標の立て方、目標達成方法、目標管理方法、部会育成など管理職のマネージメント能力の向上が大きな課題であるが、研修で実施したコミュニケーション技法をOJTに生かし、目標管理制度が以前よりうまく運用できるようになった。さらに情報を共有するためのコミュニケーション、顧客から信頼されるビジネスコミュニケーション能力が向上した。今後は、従業員の得意分野、キャリア志向について把握し、人事・教育制度に活用していく予定である。