行動変革事例


 良い製品を作るため「小さな気付き」を意識して日常業務を実施することからスタート。業務終了後に仕事上での「気付き」を若手社員が議論。意識・行動変革が会社全体にまで及んだ事例
     
         従業員100名  コンクリート製造業
【概要】
 コンクリート製品を元請からの受注により製造していたが、会社全体の意識として品質より価格主体で製造することが多くなり、自分から考え行動する社員が以前より少なくなった。昔は大量生産で多くの製品を効率的に製造することが会社の方針であったが、最近ではより品質の高いものが求められるため品質管理の向上は以前にも増して欠かせないものとなっている。そのため若手社員を中心に創造力を養う必要があった。

【対策】
 生産ラインの違う社員が「各生産ラインの役割」「製造過程における自分たちの役割」を明確にし、自分たちの仕事における「気付き」を中心に勉強会を実施した。「気付き」を出発点に改善点を議論し、中堅・幹部社員を交え改善点を議論したうえで、最終的に良い製品をつくるための指針を作成し、冊子を会社全員に配布した。

【結果】
 良い製品を作るための指針を作成し、冊子を社員に配布することにより、良い製品を作るためのこだわり、意識が芽生えた。今まで自分の生産ラインのみに意識があり、上司のいうまま業務を実施してきたが、製品へのこだわりから他の生産ラインにも意識がいき、製造過程における製品のチェック、良い製品を作るための勉強会が会社全体で頻繁に行われるようになった。会社全体の意識行動が変わり、コミュニケーションが以前より多くなり、ものづくりへのこだわりを持つ社員が増加し、組織が活性化した。